二条城の目の前という由緒正しき地に250 年以上にわたって存在した、三井総領家の邸宅の跡地に建つ『HOTEL THE MITSUI KYOTO』。

京都でゆっくり過ごしたいという母のたっての希望を叶えに、今夏母娘でホテルステイをしてきました。

2020年11月に開業したばかりの比較的新しい施設にも関わらず、世界一流のホテルやレストラン、スパの格付けを行う「フォーブス・トラベルガイド」2022年度版において、日本のホテルで初となる開業初年度での審査で最高評価である5つ星を獲得した実績をもつそう。

コンセプトは、「日本の美しさと -EMBRACING JAPAN’S BEAUTY-」

建造から300 年を経た、かつて三井総領家も所有した歴史ある門、梶井宮門(かじいみやもん)をくぐった先は、まさに異国でした。

「京都」という名の異国を訪ねて

京都の老舗茶舗である柳桜園の冷茶。上品な香りと深い味わいが楽しめるうえ、後味はほんのり甘くて、ついおかわりしたくなるほど。

ウェルカムドリンクとお干菓子のおもてなしを受けながら、宿泊の手続きをします。

日頃は、パスしてしまうお干菓子もせっかくだからといただいてみたら、ほろりと崩れる食感とやさしい甘さがとても美味しかったです。

お茶についても、さりげなくどこのものかを教えてくださるところに奥ゆかしさと教育が行き届いているホテルの片鱗を感じました。

聞きしに勝るおもてなしにすでに感動で胸の鼓動が速くなっています。

ロビーの間接照明が主張しすぎず、さりげない美しさを演出しています。

伏見稲荷大社【千本鳥居】にインスパイアされた美しい廊下

茶居

ロビーを抜けて、エレベーターホールに着く前の間にしっかりと存在感のあるお茶室があります。

夕食の時間が近かったこともあり今回は見送りましたが、武者小路千家の茶道家の先生より手ほどきを受けたアンバサダーが、茶居にて立礼式のお点前をご披露してくださる体験も出来るということ。

時間に余裕があれば、茶居で一服のお茶を味わってみてはいかがでしょうか?

いざお部屋へ—Premier Garden Room

本日ご案内していただいたお部屋はこちら。

予約時は、シティービューのお部屋となっていたが、お心遣いをいただきルーム・アップグレードしてくださっていました。

プレミアガーデンルームは、この地にかつて存在した三井総領家邸宅の池泉回遊式庭園を現代に蘇らせた庭園が一望できる客室とのこと。

50㎡を超える室内には窓辺にソファセットをしつらえ、木々や水盤、灯籠などの庭園の美しい景観を見ながらゆったりとくつろげます。

客室のデザインは、香港出身のインテリアデザイナー、アンドレフーが手掛けたもの。

シンプルながら、自然素材と質感の融合が飽きのこない優雅な美しさの源泉となっていました。

気づいたら時間を忘れてここにいたい、とすっかり自身のニュースタンダードとして溶け込んでいるから不思議。

これぞ“HOTEL THE MITSUI KYOTOのカラー”なのでしょうか?

大好きな浅葱色(あさぎいろ)でを差し色に取り入れた客室はどこを切り取っても絵になります。

大理石とウッディな質感の融合が美しい洗面台。

1部屋につき、2つの洗面台があるのは、ゆったりとしていて翌朝のメイクアップの際も陣取り合戦をしなくて済みそうでgood.

HOTEL THE MITSUI KYOTOの中庭をお散歩

ホテルの中心に位置する約1,300㎡の中庭は、三井家の時代から受け継がれてきた庭をランドスケープデザイナー宮城俊作氏が現代に再生したもの。

季節の移ろい、朝に夕に一日の中でも様々な顔を見せる光の移ろい。一度として同じ姿を見せることはない、刻々と変化する自然を映し出してくれるのがとっても魅力的。

サーマルスプリング SPA

ホテル地下に湧き上がる天然温泉を利用したSPAサーマルスプリング。SPA内は撮影禁止のため、廊下までの写真ですが、ホテルから無料で貸出される水着を着用して、入浴します。

ホテルの公式HPに掲載されている写真で想像する以上に広々としていて、入った瞬間、最上の癒しとくつろぎとはこのことか、と「静謐を湛える」のコンセプトにぴったりな上質な静けさと非日常を演出する美しい空間に圧倒されました。

SPAは、「時」「音」「光」「香」「水」、5つのテーマで作り上げられているとのこと。

大衆浴場のような雑多な感じとは対極にあり、利用される方がマナーを守ってとても静かな空間に保たれています。

まさに、品格と落ち着きある空間と呼ぶにふさわしい大人のための空間で、誰一人として、場の空気を乱すことなく入浴しているのですが、うっかり高鳴る気持ちを抑えきれなくなるほど素敵でした。

SPAはもちろん、ホテルには分かり易い時計がひとつも見当たらないんです。これもラグジュアリーな滞在中、意図的に時間を忘れさせる工夫なのでしょうか。

ジャグジーや天井から吹き出す癒しのミストなどがあり、お風呂好きが楽しめるのはもちろんのこと、そうではない方も十分楽しめる魅力に富んだSPAでした。

SPAを取り囲むように巨大なソファが並べられており、そこで寝転んだりして休憩することも出来ます。

普段は烏の行水な私も母とともにすっかり長居してしまい、SPAを出る頃には夕食の時間ギリギリになってしまいました。

イタリアンレストラン FORNI

楽しみのひとつだった夕食。

HOTEL THE MITSUI KYOTOには、趣きの異なる2つのレストランがあります。

今回は、イタリアンレストランの『FORNI(フォルニ)』を予約しました。

“FORNI”はイタリア語で複数の釜を意味するとのこと。

薪窯で焼き上げるピッツァから本格的なグリル料理まで、幅広いイタリア料理が楽しめるとのことで期待値が高まります。

今夜は、Moderare(モデラーレ)というコースをオーダーしました。

まずは、スパークリングワインで乾杯。

二人共口を揃えて、リゾットの美味しさに感動。今日一番美味しいメニューにランクインしました。

出汁の効いたお米にチーズがとてもよくマッチしていて、揚げたての衣がサックサクの鱧が最高に美味しゅうございました。

写真は割愛していますが、ホテル自家製の全粒フランスとトマトのフォカッチャがサーブされています。フレッシュでスパイシーなオリーブオイルをたっぷりとつけていただくとペロリでした。

この後、お料理合わせて白・赤と続くのですが、お酒に弱い母のグラスが段々とこちらに回ってきて、かなりたくさん飲みました。母は最終的にグレープフルーツジュースを頼んだのですが、このグレープフルーツジュースがとにかく美味しかったです。

それもそのはず、生搾りでつぶつぶが程よく残っていて、いたく感動しました。

ややライトめなコースに映るかもしれませんが、実際にいただいてみるとお肉が来る頃にはすでに満腹に…。

が、いざメインを食べてみると、豚ロースの脂身が甘くてジューシーで感動し、なんとか最後までいただきました。

デザートも感動的な美味しさでした。

この夏期限定の紫蘇のパンナコッタの周りを囲むのは、メロンと青柚子のジュレ。

トップにはモッツァレラチーズのようなギリシャヨーグルトが。

これまで食べたことのない爽やかな味わいで、全てがとてもよくマッチしていて、アロマ香るコーヒーにもよく合いました。

またぜひ食べてみたい記憶に残る一品になりました。

ふと気づいたら、個人事業で開業届を出してから丸2年が経っていました。

今回の滞在での開業記念の意味合いは計画当初は全く狙っていませんでしたが、私も記念にと描いてもらいました。

まだ2年しか経っていないの?というくらい月日が経つのが早く感じます。

また来れるようにお仕事頑張ろうと決意が固まりました。

THE GARDEN BAR

イタリアンレストランFORNIに併設されているガーデンバー。

ライトアップされた⽇本庭園を眺めながらの一杯はとても雰囲気がありそうでした。

日曜日の遅い時間だったこともあり、とても空いていました。

レストランアート

夜の顔もまた一段と美しいロビー。

ずっと時間が許す限り余韻に浸っていたいと思わせる優雅な時間が流れていました。

HOTEL THE MITSUI KYOTO 朝食

直前まで、スキップするつもりだった朝食。

HOTEL THE MITSUI KYOTOの和食の朝食の評判がとても良いことを知り、数日前に慌てて予約しました。

実際に食べてみて、これをなくしてHOTEL THE MITSUI KYOTOは語れないと思えるほど、朝食もメインイベントに匹敵する体験と感動しました。

昨晩あんなに食べたことも忘れて、あまりの品数と美味しさにお粥はおかわりしている私。

7:30頃に伺いましたが、程よく空いていて昨夜と同じお庭側のテーブルに案内してもらうことが出来、景観ともに大満足でした。

メインダイニングでの朝食の場合、和食をセレクトした場合でも焼きたてクロワッサンが提供されるのでおすすめです◎

ラグジュアリーホテルに泊まる最大の利点は?

現実世界と違う時間軸で生きる視点を持てること、そして普段の暮らしにも取り入れたいと思えるものに出合える体験が潜んでいることの2点が挙げられるなと思いました。

今回出会った素敵なものを少し挙げると、

柳桜園の緑茶、谷井農園の梅干し、TWGの紅茶…etc.です。

TWGの紅茶に至っては、客室で飲んで以来ファンになり、帰宅早々に大人買いしてしまったほど。こうして少し背伸びして暮らしに豊かさをプラスして行けたら、きっと良い循環が巡ってくるんじゃないかなと良いように考えています。

【滞在記】HOTEL THE MITSUI KYOTO まとめ

レイトチェックの申請も叶えていただき、丸24時間の夏の暑さを忘れさせる満ち足りた滞在となりました。

聞きしに勝る、おもてなしとホスピタリティに胸を打たれ、必ずまた来年来ることを約束して惜しむようにお部屋を後にしました。

スタッフの誰もが、笑顔で自らの持ち場で嬉々としてお仕事をされている姿が印象的でした。

夏休みという繁忙期だったこともあり、通常であれば100,000円を超えるプランでしたが、値段以上の価値は十二分にあると思いました。貯まったポイントをここぞと使わせていただき、本当に有意義なステイでした。

チェックアウトの際に、朝食の精算をしていると、「どちらを召し上がられましたか?」と聞かれ、「和食をいただきました」と答えると、

「それは良かったです。当館が自信を持っておすすめしておりますので。」と笑顔で言われ、加えて「皆さん昼食はいらないくらいだとおっしゃるほど満足してお帰りになります」という言葉を無視するかのように、私のお腹は定刻に空腹を告げ、お昼にはしっかりとお蕎麦をお腹に入れて帰りました。

引き続き、しっかりとお仕事を頑張って、また母と来れる日が待ち遠しいです。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

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ヒカリノアトリエの中の人

三度の飯より、旅が好き。
旅と写真と文章をこよなく愛しています。